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繁栄の基

限りない繁栄と平和と幸福とを、真理は、われわれ人間に与えています。
人間が貧困や不安に悩むのは、人知にとらわれて、真理をゆがめているからであります。
お互いに素直な心になって、真理に順応することに努め、身も心も豊かな住みよい社会をつくらねばなりません。

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生成発展

生成発展とは、日に新たにということであります。古きものが滅び、新しきものが生まれるということであります。
これは自然の理法であって、生あるものが死にいたるのも、生成発展の姿であります。
これは万物流転の原則であり、進化の道程であります。
お互いに日に新たでなければなりません。絶えざる創意と工夫とによって、これを生成発展の道に生かしていくとき、そこに限りない繁栄、平和、幸福が生まれてまいります。

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調和の本質

万物は宇宙の秩序に従って調和を保っています。人間もまた、この秩序に順応することによって、調和の生活を生み出すことができます。
調和は決して妥協やなれあいではありません。
真理に順応することであります。その天分に生きることであります。
調和は、これを単に知るだけでなく、お互いに訓練によって生活に生かさなければなりません。
そこに繁栄、平和、幸福が約束されるのであります.。

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素直な心

素直な心とは、寛容にして私心なき心、広く人の教えを受ける心、分を楽しむ心であります。
また、静にして動、動にして静の働きある心、真理に通ずる心であります。
素直な心が生長すれば、心の働きが高まり、ものの道理が明らかになって、実相がよくつかめます。また、そのなすところ融通無碍、ついには、円満具足の人格を大成して、悟りの境地にも達するようになります。
素直な心になるには、まず、それを望むことから始めねばなりません。喜んで人みなの教えを聞き、自身も工夫し精進し、これを重ねていけば、しだいにこの心境が会得できるようになるのであります。

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善と悪

一つの主義や立場にかたよって善悪を定めると、人間にムダな努力をさせるばかりでなく、かえって苦しめることになります。
善悪の判断は広い視野に立って行わなければなりません。
総合的に判断して、繁栄、平和、幸福を進めるものが善であり、これを妨げるものが悪であります。
善悪の本質を究め、これに適応した生活態度を打ち立てていくところに、繁栄、平和、幸福が生まれてまいります。

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欲望の善悪

欲望は生命力の現われであります。それ自体は善でも悪でもありません。
欲望が強いことは、生命力の強いことを表わすのであります。
欲望の善悪は、それを満たそうとする行いが、お互いの繁栄、平和、幸福を進めるか損なうかによって決まります。
学問も教育も宗教も、この欲望の発露を適正に導くところにその意義があります。
それによって生命力が躍動し、いきいきとした生活が営まれねばなりません。

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人生の意義

人生とは、生産と消費による営みであります。物心両面にわたるよき生産とよき消費が、よき人生をつくります。
よき生産とよき消費を行うには、精神文化の向上と物質文化の発展とを図らねばなりません。
政治も経済も、科学も芸術も、宗教も教育も、すべてこの目的を実現するところに意義があり、これを離れては何の価値もありません。
お互いによき生産とよき消費を営むことに努め、広く繁栄、平和、幸福を実現し、人生の意義を全うしなければなりません。

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天分の自覚

およそこの世に、同じ物は一つもなく、同じ人間は一人もありません。
おのおのその使命を異にし、その道を異にしております。
すべての人を、同じ型にあてはめ、同じ道を歩ませようとすることは、自然の理にもとることとなります。
人みな異色異行、そのままに天分を伸ばしていくところに、自分も生き、全体も生きる道があります。
そこに真の自由が生まれ、真の繁栄、平和、幸福が築かれてまいります。

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悩みの本質

人間は、現実の生活においては、絶えず何かの悩みを抱いております。そして、その悩みの解決のつかないままに、さらに悩みを重ねて苦しむ場合が少なくありません。
人間には、本来、悩みがあってはならないのであります。
限りない繁栄、平和、幸福が本質的に与えられているからであります。
素直な心で、この人間本来の姿を自覚していけば、悩みは転じて向上の資となってまいります。
そこから幸福への道がひらけてまいります。

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国家と世界

一定地域の一民族または数民族が相寄って、その民族の繁栄、平和、幸福を増進し、人類の文化を向上せしめるところに国家の目的があります。
国家はその目的を実現するに必要な国家秩序を確立し、これにもとづいて、精神文化と物質文化との調和ある発展を図らなければなりません。
国家秩序は世界秩序の一局面であり、世界秩序は宇宙の秩序にもとづかなければなりません。国家相互に融和協力しつつこの世界秩序を保持していくとき、人類の向上と発展とが生まれてまいります 。

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調和の思想

平和を乱し、貧困を招くのは、お互いが個々の思想や主義にとらわれているからであります。個々のものは真理の一面を語っていますが、これを真理の全体としてとることは誤りであります。
個々のものをそれぞれに生かし、高き秩序に従ってその力を活用するところに調和があり、これによって真理が全面に働いてまいります。
お互いの自覚と努力とによって、すべてが調和される社会がつくられます。
その中におのずから繁栄、平和、幸福が醸成されてまいります。

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経済の目的

生産を高め、分配を豊かにして、すべての人の消費に不自由なからしめることが経済の目的であります。
自然の理を基とし、経験と体験とを生かして、今日の知識を高めていくところに、適正な経済の仕組みが生まれてまいります。
貧困は罪悪であります。われわれは常に経済の仕組みを向上させ、生産と消費を限りなく高めてこれを除去し、繁栄の社会を招来することに最善を尽くさねばなりません。

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学問の使命

自由を広げ、秩序を高め、社会の生成発展をもたらすところに、いっさいの学問の意義があります。
自由を狭め、秩序を乱し、生成発展を妨げるもとは、個々の学説にとらわれ、学問の総合調和を欠くところにあります。
学問の意義を悟り、これを生かす力は、賢愚ともに、素直な心に生きることによって生まれます。そこから、よい政治、経済、文化が興り、人類は栄えます。

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教育の大本

知情意の調和と育成とにより、人間性を高めて、平和、幸福な人生を築き、社会の繁栄をもたらすところに教育の大本があります。
教育にあたっては、単に学問技芸を教えるだけではなく、人生についての正しい生き方をしつけていくことが肝要であります。
民族の興隆も世界の平和も一に教育の力にかかっております。
われわれは人間としての意義ある生活を実現するため、教育に最も意を注ぐべきであります。

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政治の要諦

すべての人がいきいきと仕事に励み、生活を楽しむようにするのが、政治の目的であります。
単に学問や才能だけに頼っていては、よい政治はできません。為政者も民衆も素直な心で天地自然の理を仰ぎ、これに従って人々の幸福を図っていくところに政治の要諦があります。
人間性を重んずることによって無理のない政治が行われ、人間性を高めることによって、よき民主政治が生まれてまいります。

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租税の適正

租税は国家運営の財政的基礎をなすものであります。したがって国民は納税の義務を完全に果たさなければなりません。
国事多端のときでも、国民の心情を無視した重税は、国家社会に対する義務観念を弱め、ひいては一般の道義も衰えさせる結果となります。
為政者は国費の合理化に意を用い、低率の税金でも国庫の収入が増大する道を工夫しなければなりません。そこに国家繁栄の基があります。

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新しい人間観の提唱

宇宙に存在するすべてのものは、つねに生成し、たえず発展する。
万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法である。
  人間には、この宇宙の動きに順応しつつ万物を支配する力が、その本性として与えられている。
人間は、たえず生成発展する宇宙に君臨し、宇宙にひそむ偉大なる力を開発し、万物に与えられたるそれぞれの本質を見出しながら、これを生かし活用することによって、物心一如の真の繁栄を生み出すことができるのである。
 かかる人間の特性は、自然の理法によって与えられた天命である。
 この天命が与えられているために、人間は万物の王者となり、その支配者となる。すなわち人間は、この天命に基づいて善悪を判断し、是非を定め、いっさいのものの存在理由を明らかにする。
そしてなにものもかかる人間の判定を否定することはできない。まことに人間は崇高にして偉大な存在である。
 このすぐれた特性を与えられた人間も、個々の現実の姿を見れば、必ずしも公正にして力強い存在とはいえない。人間はつねに繁栄を求めつつも往々にして貧困に陥り、平和を願いつつもいつしか争いに明け暮れ、幸福を得んとしてしばしば不幸におそわれてきている。
 かかる人間の現実の姿こそ、みずからに与えられた天命を悟らず、個々の利害得失や知恵才覚にとらわれて歩まんとする結果にほかならない。
 すなわち、人間の偉大さは、個々の知恵、個々の力ではこれを十分に発揮することはできない。古今東西の先哲諸聖をはじめ幾多の人びとの知恵が、自由に、何のさまたげも受けずして高められつつ融合されていくとき、その時々の総和の知恵は衆知となって天命を生かすのである。まさに衆知こそ、自然の理法をひろく共同生活の上に具現せしめ、人間の天命を発揮させる最大の力である。
 まことに人間は崇高にして偉大な存在である。お互いにこの人間の偉大さを悟り、その天命を自覚し、衆知を高めつつ生成発展の大業を営まなければならない。
 長久なる人間の使命は、この天命を自覚実践することにある。この使命の意義を明らかにし、その達成を期せんがため、ここに新しい人間観を提唱するものである。
 昭和四十七年(一九七二)五月

松下幸之助

++“王者・支配・君臨”について
 この「新しい人間観の提唱」においては、ややもすれば弱いものと考えられている人間を、“偉大なる王者”として認識しようとするものです。したがってここでは、人間は、王者としてふさわしい責務、行動をみずから自覚実践しなければならないということになります。
 真の王者であるということは、いいかえれば自己の感情、欲望、愛情などにとらわれず、正しい価値判断に努めて、人間として万物それぞれを生かし、広く共同生活を向上進歩させようということです。
 また支配・君臨するということは、自然の理法にもとづいて、万物に順応するということです。いいかえれば万物に従いつつ万物を導き生かすこと、これに徹することが、支配・君臨するということです。
 “王者”という言葉、“支配・君臨”という言葉など、過去の通念を離れて、いま一度この「新しい人間観の提唱」をご高読いただきたいと思います。

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新しい人間道の提唱

人間には、万物の王者としての偉大な天命がある。かかる天命の自覚に立っていっさいのものを支配活用しつつ、よりよき共同生活を生み出す道が、すなわち人間道である。
 人間道は、人間をして真に人間たらしめ、万物をして真に万物たらしめる道である。
 それは、人間万物いっさいをあるがままにみとめ、容認するところからはじまる。すなわち、人も物も森羅万象すべては、自然の摂理によって存在しているのであって、一人一物たりともこれを否認し、排除してはならない。そこに人間道の基がある。
 そのあるがままの容認の上に立って、いっさいのものの天与の使命、特質を見きわめつつ、自然の理法に則して適切な処置、処遇を行ない、すべてを生かしていくところに人間道の本義がある。この処置、処遇をあやまたず進めていくことこそ、王者たる人間共通の尊い責務である。
 かかる人間道は、豊かな礼の精神と衆知にもとづくことによってはじめて、円滑により正しく実現される。すなわち、つねに礼の精神に根ざし衆知を生かしつつ、いっさいを容認し適切な処遇を行なっていくところから、万人万物の共存共栄の姿が共同生活の各面におのずと生み出されてくるのである。
 政治、経済、教育、文化その他、物心両面にわたる人間の諸活動はすべて、この人間道にもとづいて力づよく実践していかなければならない。そこから、いっさいのものが、そのときどきに応じ、そのところを得て、すべてが調和のもとに生かされ、共同生活全体の発展と向上が日に新たに創成されるのである。
 まさに人間道こそ人間の偉大な天命を如実に発揮させる大道である。ここに新しい人間道を提唱するゆえんである。
 昭和五十年(一九七五)一月

松下幸之助


++“処遇・礼”について
 この「新しい人間道の提唱」は、人間みずからの共同生活をも包含した万物いっさいの調和ある向上発展をめざすものです。
 したがって、ここでいう処遇とは、一般に使われている、お互い人間どうしの待遇のしかたという狭い意味ではなく、そのことをも含めて、森羅万象あらゆる物事に対する処置、対処という広く深い意味をもつものなのです。
 そういった処遇というものが、現実の人間社会においては、政治や経済、教育、宗教その他いっさいの活動となって現われてくるわけです。いいかえれば、お互い人間が生きていく上で考えること、とる態度、行うことのすべてを処遇の実践として考えたいということです。
 またここでいう礼とは、日常的な礼儀作法だけでなく、宗教で教えるところの慈悲とか愛の精神、あるいは感謝とか謙虚、寛容といった豊かな心も含まれているものとご理解いただきたいと思います。

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PHP地域経営塾は、2014年度をもって終了いたしました。
今後、新たな公共政策セミナーの開講を予定しています。